COLUMN
ブランドグラビティ分析
「ブランドグラビティ分析」
ブランドマーケティングにおいて、認知率は最も重要な要素のひとつではありますが、認知率だけでマーケティングをするには限界があります。ACORN は認知度、購入率だけではなく、消費者のブランドへの愛着も加えて、独自に開発したブランド分析モデル、“ブランドグラビティ”分析を提供いたします。
分析モデルの主な要素は以下のものです。
認知購入率:認知した人の中で、過去1ヶ月に購入した人の割合を計算した数。高いほどよく買われていることを示している
愛着率:過去1ヶ月購入した人の中で、その製品を1番好きと答えた人の割合で、高いほどリピート購入の発生が期待できます。
マッピングに際しては、愛着率の平均値と認知購入率の平均値を軸の基準点として4象限を作り、それぞれにACORN独自の意味づけをしました。左上から時計回りに各象限をぞれぞれ、アクティブバイ、アクティブファン、マインドファン、インアクティブと命名し、ブランドのポジションをマッピングするブランドは「アクティブファン」に位置するのが理想です。
チルド洋菓子
2024/04
「ブランドのポジションマッピング」
今回はチルド洋菓子のマーケットにおける各 “ブランドグラビティ”について分析しました。
アクティブファンにはモンテールがあり、5ブランドの中で一番優位に位置しています。一方、 ロピア は インアクティブに位置し、全般的に課題が存在しているでしょう。プレシアはアクティブハイに位置し、認知購入率はモンテール並みではあるが、愛着率は全ブランド中で一番低いので、愛着率の改善が急務でしょう。ドンレミー は認知購入率と愛着率の両方を視野に入れた戦略が必要です。
さて、マインドファンに位置している山崎製パンは、下図のブランド認知率は最も高いことがわかります。にもかかわらず、認知購入率が5ブランドの中で4番目になってしまっています。ブランドの衰退期に入っている可能性もあるので、原因の究明が必要でしょう。
「ブランドの認知率」
「調査概要」
チョコレート菓子
2024/04
「ブランドのポジションマッピング」
今回はチョコレート菓子のマーケットにおける各 “ブランドグラビティ”について分析しました。
アルフォートがアクティブファンの一番優位に位置しています。アクティブファンにはたけのこの里もはいっています。一方、コアラのマーチ、サク山チョコ次郎、サクサクパンダは、 インアクティブに位置し、相互に競合関係にあります。
右図のブランド認知率によればコアラのマーチは、サク山チョコ次郎とサクサクパンダに比べれば認知率では圧倒していますが、愛着率を加えた “ブランドグラビティ”で考えると、拮抗する関係にあると言えます。
「ブランドの認知率」
「調査概要」