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ブランドグラビティ分析
「ブランドグラビティ分析」
ブランドマーケティングにおいて、認知率は最も重要な要素のひとつではありますが、認知率だけでマーケティングをするには限界があります。ACORN は認知度、購入率だけではなく、消費者のブランドへの愛着も加えて、独自に開発したブランド分析モデル、“ブランドグラビティ”分析を提供いたします。
分析モデルの主な要素は以下のものです。
認知購入率:認知した人の中で、*過去1ヶ月に購入した人の割合を計算した数。高いほどよく買われていることを示している。
愛着率:*過去1ヶ月購入した人の中で、その製品を1番好きと答えた人の割合で、高いほどリピート購入の発生が期待できます。
マッピングに際しては、愛着率の平均値と認知購入率の平均値を軸の基準点として4象限を作り、それぞれにACORN独自の意味づけをしました。左上から時計回りに各象限をぞれぞれ、アクティブバイ、アクティブファン、マインドファン、インアクティブと命名し、ブランドのポジションをマッピングするブランドは「アクティブファン」に位置するのが理想です。
*過去の購入期間は商品のカテゴリーによって違います。
ヘアドライヤー
2024/08
ブランドのポジションマッピング
ブランドの認知率 / 調査概要
今回は高級ドライヤーのマーケットにおける各 “ブランドグラビティ”について分析しました。尚今回の調査は女性のみ対象にしています。
アクティブファンにはヤーマンがあり、5ブランドの中で一番優位に位置しています。一方、 ReFaは インアクティブに位置し、全般的に課題が存在しているでしょう。dysonとPanasonicはアクティブバイに位置していますが、認知購入率は高いものの、愛着率が低いので、今後離反する可能性があります。dysonは、Panasonicに比べてると大幅に後発でありながら、この位置まで到達しているのは機能面が優れていることが評価されると推察します。しかし、愛着率が低いので、他社の新製品ローンチやマーケティング施策によって、消費者がdyson以外を選んでしまう可能性があります。dysonへの好意度を上げるためのコミュニケーション開発が必要でしょう。マインドファンに位置しているKINUJOは、愛着率が高いですが、認知購入率が低くとどまっています。知る人ぞ知るブランドではあるものの、反面、市場での存在感が薄いと言えます。尚、現状消費者が購入してもらうようなポイントが不明確である為、競合商品に比べて効果的なコミュニケーションが取れていないと推測します。
カーケア用品
2024/07
ブランドのポジションマッピング
ブランドの認知率 / 調査概要
カーケア用品マーケットにおける各 “ブランドグラビティ”について分析しました。
今回の調査対象者は自家用車所有者、且つ自分で運転している男性です。アクティブファンには「シュアラスター」が位置しており、現在のマーケティング施策で問題ないでしょう。一方、「クリンビュー」は インアクティブに位置しており問題があります。適切なマーケティング戦略を立てる、または現在の施策を見直す必要があります。「シーシーアイ」及び「 プロスタッフ 」はアクティブバイに位置していますが、認知購入率高いものの、愛着率が低いので離反する可能性があります。マインドファンに位置している「 ソフト99 」は、愛着率及び認知率が他ブランドより高いにも関わらず、認知購入率が低いのはブランドが古びて衰退期を迎えている可能性があります。リブランディングを検討するべきです。
美容家電機器
2024/05
ブランドのポジションマッピング
ブランドの認知率 / 調査概要
美容家電のマーケットにおける各 “ブランドグラビティ”について分析しました。
尚今回の調査は女性のみ対象にしています。アクティブファンにはパナソニックがあり、5ブランドの中で一番優位に位置しています。一方、 KINUJOは インアクティブに位置し、全般的に課題が存在しているでしょう。MYTREXはアクティブバイに位置しているが、認知購入率高いものの、愛着率が低いので離反する可能性がある。マインドファンに位置しているヤーマンとReFaは、愛着率が高いですが、認知購入率が低いので、市場での存在感が薄いと考えられます。
チルド洋菓子
2024/04
ブランドのポジションマッピング
ブランドの認知率 / 調査概要
チルド洋菓子のマーケットにおける各 “ブランドグラビティ”について分析しました。
アクティブファンにはモンテールがあり、5ブランドの中で一番優位に位置しています。一方、 ロピア は インアクティブに位置し、全般的に課題が存在しているでしょう。プレシアはアクティブハイに位置し、認知購入率はモンテール並みではあるが、愛着率は全ブランド中で一番低いので、愛着率の改善が急務でしょう。ドンレミー は認知購入率と愛着率の両方を視野に入れた戦略が必要です。さて、マインドファンに位置している山崎製パンは、下図のブランド認知率は最も高いことがわかります。にもかかわらず、認知購入率が5ブランドの中で4番目になってしまっています。ブランドの衰退期に入っている可能性もあるので、原因の究明が必要でしょう。
チョコレート菓子
2024/04
ブランドのポジションマッピング
ブランドの認知率 / 調査概要
チョコレート菓子のマーケットにおける各 “ブランドグラビティ”について分析しました。
アルフォートがアクティブファンの一番優位に位置しています。アクティブファンにはたけのこの里もはいっています。一方、コアラのマーチ、サク山チョコ次郎、サクサクパンダは、 インアクティブに位置し、相互に競合関係にあります。右図のブランド認知率によればコアラのマーチは、サク山チョコ次郎とサクサクパンダに比べれば認知率では圧倒していますが、愛着率を加えた “ブランドグラビティ”で考えると、拮抗する関係にあると言えます。