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実行中の子供たち

COLUMN

 中国における子供の肥満

「間食する子供の増加」

中国健康栄養調査 (China Health and Nutrition Survey: CHNS)のデータを利用した、2012年「Asia Pac J Clin Nutr 」に発表した論文「Trends in Chinese snacking behaviors and patterns and the social-demographic role between 1991and 2009 」によると1991年から2009年の18年間で、3日に1回以上間食する人の割合が、2~6歳で2.5倍、7~12歳で3.8倍、13~18歳で5.4倍に増えました。(図1)

図1 3日間に1回以上間食をする中国人の割合

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「間食頻度の増加」

この論文によると間食する子供のうち、間食頻度も1991年から2009年にかけて増えて来ていました。(図2)間食する人の割合(図1)と間食頻度(図2)は2004年から2006年の間で、成長線がもっと上振れになっていす。2004年~2006年にかけて、間食の割合と頻度が大幅に増加する、イベントが発生しているのではないかと推測できます。筆者は2004年~2006年はちょうど大学に在学中でしたが、2004年までにはポテトチップスもあまり見当たらなかったですが、2006年には明らかに小売店にお菓子等の種類が大幅に増えてきました。

2006年頃は図3の通り中国の一人当たりGDPの上昇率が大きく上振れ時期でした。この時期は一般国民にも経済発展の恩恵が目に見えてきた時期だと思います。GDPと同じように間食の消費量も増え続けてきたと思います。

図2 1日に間食をする回数

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図3 中国 一人当たりの名目GDP(USドル)の推移

「食事パターンの変化」

2006年から2011年のCHNSデータの中で、6~14歳の子供データを分析した論文「Dietary pattern is associated with obesity in Chinese children and adolescents: data from China Health and Nutrition Survey (CHNS)」のによると子供の食事においては、伝統的な食事パターン(米、野菜、鶏肉、豚肉、魚の摂取量が多い)より現代の食事パターン(小麦、加工肉、ファストフードの摂取量が多い)のほうが肥満になりやすいと結論つけてあります。経済発展による食生活の変化が子供の肥満に影響を及ぼしていると思います。特にお菓子や、甘いジュース、ファーストフードは2000年代に入って大幅に増えました。

図4 7~18歳 児童 体重オーバー率、肥満率及び該当人口

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「子供肥満予測」

中国の子供の肥満率をもとに人口統計データから予測してみると、図4から見ると2020年には中国で体重オーバー及び肥満している児童が4千万人近く、2030年には5千万に近く達すると予想しています。


※出所:中国児童肥満報告
​※2020年及び2030年は予測値

 

中国の子供の肥満の原因は、経済発展によって、子供の室外活動量が減ったうえに、食事パタンの西洋化に変化したのが大きな原因ではないかと思います。中国政府としても肥満は無視できない大問題であるので、“健康中国 2030”の方針を発表しており、政府並びに企業にアナウンサーをしており、各地域官僚の指標としても使っているそうです。子供の肥満問題を解決すべく、子供向けの食品などにも指針が出てくるのではないかと思います。

担当編集 崔 学龍

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